はじめに:性格を知ればシーズーとの暮らしがもっと楽しくなる
ふわふわの被毛にくりくりの瞳——シーズーはその見た目の可愛らしさだけでなく、性格面でも多くの人に愛されている犬種です。
ただし、見た目だけで選んでしまうと、「意外と頑固!?」「思ったより甘えん坊…?」とギャップを感じることもあります。
本記事では、シーズーの代表的な性格を5つの特徴に分けて詳しく紹介します。
また、それぞれの性格に対する理解を深めることで、飼い主との信頼関係をより強く築くためのヒントにもなるはずです。
さらに、日常生活の中で起こりがちな困りごとや工夫すべきポイントなど、より実践的なアドバイスも盛り込みました。
シーズーをこれから迎える方も、すでに一緒に暮らしている方も、ぜひ参考にしてみてください。
特徴1:甘えん坊で人懐っこい
シーズーは非常に人が好きで、飼い主や家族のそばにいたがる甘えん坊な一面があります。
撫でられるのが大好きで、気づくと足元や膝の上にちょこんと座っていることも多いでしょう。
まるで「ずっと一緒にいたい」と言わんばかりに、常にそばにいようとする姿に心を奪われる飼い主さんも多いはずです。
来客にもフレンドリーに接する子が多く、他の犬や人とも比較的うまくやっていける傾向があります。
そのため、初めて犬を飼う家庭でも比較的安心して迎えられる犬種です。
家族全員と良好な関係を築ける性格から、子どもやお年寄りがいる家庭でも愛されやすい存在となります。
上手な付き合い方:
- 毎日スキンシップの時間を取る
- 留守番が長時間にならないよう配慮
- 子どもや高齢者との相性も◎だが、過度な干渉には注意
- 散歩や遊びを通じて愛情をしっかり伝える
- ベタベタしすぎず、適度な距離感も大切に
特徴2:マイペースで頑固な一面も
一方で、シーズーは独立心が強く、指示に従わない「頑固さ」を見せることもあります。
自分のペースを大切にするため、強く叱ったり焦らせたりすると逆効果になることもあります。
しっかり考えてから行動する慎重な一面もあるため、急かされるのを嫌がる傾向があります。
気が乗らないとまったく動かない、お散歩の途中で座り込んでしまうといったことも。
こうしたマイペースな性格もシーズーのチャームポイントではありますが、しつけには一工夫が必要です。
頭ごなしに命令しても反発されるだけなので、工夫と根気が求められます。
上手な付き合い方:
- 褒めて伸ばすしつけを心がける
- 叱るよりも「無視」や「アイコンタクト」で対応
- 生活のリズムを崩さない工夫が◎
- 無理に指示を押しつけないで、根気よく付き合う
- 選択肢を与えるなど、主体性を尊重する声かけが効果的
特徴3:賢くて覚えが早いが飽きっぽい
シーズーは決して「おっとりしているだけの犬種」ではありません。
頭の良さを持ち合わせており、基本的なしつけやトリックを覚えるのも早いです。
ただし、同じことを繰り返すと飽きやすく、集中力が途切れやすい面もあります。
また、環境への適応力も高いため、引っ越しや新しい人との生活にも順応しやすい傾向があります。
好奇心も旺盛なので、さまざまな刺激を与えることでより一層の成長が期待できます。
一度にたくさんのことを詰め込むよりも、日々の生活の中にちょっとずつ学習の時間を取り入れると効果的です。
ごほうびのタイミングや内容を変えることで、飽きにくくなることもあります。
上手な付き合い方:
- トレーニングは短時間を複数回に分けて
- 遊びやごほうびをうまく活用
- 毎日違う刺激を与えることで意欲アップ
- 成功体験を積ませて自信をつける
- しつけと遊びを組み合わせて「楽しい学び」に変える
特徴4:静かで落ち着いた性格(でも油断は禁物)
他の小型犬に比べて、シーズーは比較的吠えることが少なく、室内で静かに過ごすのが得意な子が多いです。
マンションや集合住宅でも飼いやすいと言われる理由のひとつです。
ただし、来客やインターホンに対しては敏感に反応し、突然吠えることもあります。
環境に慣れるまでは慎重な性格を見せる子も多いため、落ち着いた性格とはいえしつけは油断できません。
また、静かな性格は他のペットと同居する際にもメリットがあります。
他犬種や猫との同居でも、シーズー側がパニックにならず落ち着いて対応できることが多いです。
上手な付き合い方:
- 環境音に慣れさせて過敏さを減らす
- 来客やインターホン対策を子犬のうちから
- 吠えたら落ち着くまで関わらないのが効果的
- 安心できる「自分の場所」をつくってあげる
- 一定の音に慣れさせて「日常」と認識させる
特徴5:寂しがり屋で留守番が苦手なことも
甘えん坊な反面、孤独に弱い性格もあるため、長時間の留守番が苦手な子もいます。
特に子犬の頃にしっかりと留守番の練習をしないと、成犬になっても不安から問題行動が出やすくなります。
留守番中に家具をかじったり、トイレを失敗するなどの行動が見られることもあり、しっかりとした対策が必要です。
分離不安にならないよう、早い段階からのトレーニングがカギになります。
また、音楽やテレビなどを流しておくことで「完全な無音」を避けるのも効果的です。
外出前後の態度も工夫することで、不安を最小限に抑えることができます。
上手な付き合い方:
- 短時間から徐々に留守番時間を伸ばす
- おもちゃや知育アイテムを活用する
- 飼い主の外出・帰宅時は過度なリアクションを避ける
- ルーティン化して「また戻ってくる安心感」を育てる
- 不在中もリラックスできる環境を整える
まとめ:性格を理解して、もっと仲良くなろう
シーズーは穏やかで優しい性格の持ち主ですが、それと同時にマイペースで芯のある一面も持っています。
こうした多面的な性格を理解することで、より良い関係を築くことができるでしょう。
日々の関わりの中で、ちょっとした仕草や反応に気を配ることで、シーズーの「本当の気持ち」に気づけるようになります。
「甘えたい」「自由でいたい」「でも一緒にいたい」——そんなシーズーの気持ちに寄り添いながら、毎日の暮らしを楽しんでください。
正しく性格を理解して接することで、シーズーとの生活はきっとかけがえのない時間になります。
その子の個性を受け入れ、愛情と信頼で満たされた関係を築いていきましょう。

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